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2009年 09月 23日
もう15年以上前、イタリアのペルージャで1年数ヶ月暮らしていたことがあります。
イタリアにはシエナとここぺルージャの2都市にある外国人大学に通って語学や文化を学んでいました。 中田選手がセリエAのペルージャチームに入るずっと以前のことで、日本人にはあまり知られていませんでしたが、外国人大学に通う日本人は当時でも30人、50人とも言われていました。 ウンブリア州の州都であるペルージャですが、私が住んでいた市街地は小高い丘の上の城壁に囲まれた狭い区域。エトルリア時代の門や建物が今なお残っている古い町です。 ローマの語学学校で1ヶ月学んだ後、ペルージャに着いて数日で、日本のイタリア大使館のミスで滞在ヴィザを取得しなおしに急遽帰国。 打ちひしがれた思いで戻ってきたものの、もうすでに授業が始まっていてついていけず、グレードを下げたり、霧で数メートル先が見えないような気候がほぼ1ヶ月続き、私の心もどんよりと曇ったまま学校と下宿の往復をする毎日でした。 目の前が教会で、朝6時~日付が変わるまで30分おきにガンガン鐘がなる下宿から脱出し、数人でシェアするアパートでやっと落ち着いた環境で心穏やかに過ごせるようになったのは2ヵ月後。 その頃からは一緒に過ごした友人とは今も付き合いが続いています。 そんな大事な友人のひとり、毛利元郎さんの油絵の個展[イタリアの輝き]が横浜・元町のArt Gallery 山手で開催されています。 ペルージャをはじめとしたイタリアの風景や建物の扉を主に描かれていて、その画を見ると自分が留学していた頃にタイムスリップしたような感覚になり、懐かしくいろんなことを思い出します。 毛利さんの人柄と同じ、温かみがある画は、私でなくとも観る人の心にすーっと入ってくるような気がします。 訪れた日は、奥様であるReiちゃんと16年振りの再会。 彼女はペルージャのアパートを一緒にシェアしていたひとりで、よく遅くまでセロリや生ハムをかじりながら話したり、映画を観に行ったりしました。 私が帰国する前に彼女と毛利さんがトリノへ引越しするのを手伝い、数日お世話になって別れて以来の再会でしたが、そんなに時間が経ったとは思えないぐらい会った瞬間からおしゃべり・・・。 あの頃と変わったのはお互い子持ちになったということぐらいでしょうか? 今回の個展は、毛利さんが昨年15年振りに訪れたペルージャやアッシジ、ヴェネツィアの作品が中心です。 その中の1枚『15年の永遠』。ペルージャのアクアドット(水道橋)横の家の窓。 15年前と全く変わっていなかったとか。 私たちの友情も同じ『15年の永遠』。 もしお近くに行かれることがありましたら、ご覧になってください。 Art Gallery山手での個展は9月28日(月)まで。 10月3日(土)~10月13日(火) 福島県いわき市のギャラリーいわき 10月21日(水)~10月27日(火) 小田急百貨店新宿店本館
by panettone
| 2009-09-23 17:39
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